ビジネスブログの作法:信頼性を得る方法2

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ネットはある意味公平なところである。個人あるいはスモールビジネスでも、特定の分野では大企業と渡り合うことは可能だ。自分自身大企業のウェブサイト運営責任者として、痛切に感じていたことである。競争相手は、競合する他社ではないのである。ブランド名ならば当然こちらのサイトが上位表示されるのだが、一般用語だと、自分が運営しているサイトは上位表示させるのは難しい。個人やスモールビジネスのサイトが大体は上位を占めてしまう。

スモールビジネスにも可能性が開かれているのがネット世界だ。しかしその可能性を得るためには、大きな関門を通過する必要がある。それが信頼性だ。この信頼性をどのようにして獲得していくのか、今回記事の主題である。

オンライン特有の課題があるにしても、ネットで信頼性を得ることは、現実世界での信頼性獲得とそれほど変わらない。まず面白いデータがネット上にあったので、これをすこし見て欲しい。信頼性のある職業だ。
★具体的な数値はこちらを参照
http://blog.hubspot.com/marketing/more-trustworthy-website#sm.0000yfaovva2ydte10b8h58jwye8n

トップとなっているのが医者や消防士。これは理解できることだ。興味深いのは逆に信頼性のない職業である。

政治家を含めた政治絡みの職業が一番信頼がない。これは最近の某舛添問題でも納得できることだ。次に信頼がないのは販売員関係。販売員といってもデパートなどではなく、訪問販売系のものだ。

特定の職業を貶すつもりはないが、まあこれらの信頼度は我々が通常思っていることと大体において同じである。

ではこの違いはどこから来るのであろうか。医者に比べて販売員が人格的に劣っている訳ではない。当然のことだ。その人ではなく、その人が行っていることで、人は判断されるのである。

そしてその行いの違いだが、大雑把に区別すれば、一つは受け身的な行動であり、他方は積極的な行動である。例えばお医者さんである。大概はお医者さんの「どうしました?」という言葉で始まり、あなたが自分の症状を説明するところから、診察が開始される。お医者さんの立場は、まずあなたの言葉を聞くこと。すなわち、受動的な行動なのである。

一方のセールスマンはどうだろうか。インタフォーンが鳴らされて出てみると、例えば保険のセールスだったりする。相手がこちらに乗り込んで来る、相手側の積極行動である。

ビジネスブログを展開しているような我々は、一体どのようなことを行っているのだろうか。受動的なのか積極的なのか。両方である。ビジネスブログの目的は、当然運営しているビジネスを伸ばすことである。当然、売り込み的なことは必要だ。そして大概のウェブサイトでは、この売り込みをいろいろな手段を駆使して展開している。

しかし、先の職業別信頼度のグラフからもわかるように、売り込み的な行動は、信頼が薄いのである。ネットの世界では直接相手と会う機会がほとんどない。だから、サイトの訪問者はより用心深い。そこに信頼性を落とすような売り込みをかけても、成果がないのは当然である。

実世界では2つの行為を交えたビジネスを同時に展開するのは難しい。ネットが違うのは、その2つの行為を同時にできることであり、信頼性を得ながら、ビジネスを売り込むことが可能なのである。自分のビジネスの利点を書き連ねることは、ほとんどの人が得意なので、こちらは良いであろう。問題は信頼性を生み出す、受動的行為をどのようにしてサイトに組み込むかだ。

簡単なところではQAでもよいだろう。ただし従来のような、製品優先のわざとらしいQAではダメなことはもちろんだ。お医者さん的な立場ならば、どのような情報を発信すべきか。「どうしましたか?」。こんな視点でサイトを運営していけば、必ず信頼性を得ることが可能となる。