素人が考える新型コロナ対策

素人が新型コロナ対策について考えても意味はないだろう。そんな意見もあるだろうが、果たしてそうであろうか。専門家の知見を尊重しないわけではない。しかし、ネットなどから聞こえてくる、昼ワイドショーでのいわゆる専門家の話から判断する限りでは、その発言を鵜呑みにするのも、随分と危険だと、私は思う。

つまりは、なるほどその分野の知識は豊富かもしれないが、その判断力や分析力に関しては、我々とそれほど変わらないこと。あるいは、ひどい場合にはトイレットペーパーを買い漁っている人と同じような考えを表明している場合もある。

何しろ新型コロナは未知のものであり、関係する情報も刻々と変化している。あんなにテレビなどに出ていては、自分自身で研究し考える時間があるのだろうか。単に昔の知識からの思いつきを発言しているのではないのか。

今の世の中は何事も自分で考え自分で判断することが大切である。昔のように一部の専門家だけに知識が独占されているわけでもないのだから。

さて前置きが長くなった。世界中で行われている多様な新型コロナ対策について、自分なりに考えていることをここでまとめておくことにする。最初に断っておくが、これはあくまでも自分の考えであり、正しいかどうかはまた別のことである。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51894727

BBCニュースサイトに掲載されている、感染拡大のモデル図である。他でもよくみる図である。どれもが、基本となるモデルを参考にして作っているからだ。20世紀初等のスペイン風邪の米国での2つの都市での感染具合の比較図である。

図の説明にある通り、パターンの違いは対策のあるなしである。非常にわかりやすい図で、だから対策が必要だと言う話でよく使われる。

しかしわかりやすさが逆に真実を覆い隠す場合も多い。端的な例が地動説だ。古来より天が動くと人々は考えていた。天動説だ。太陽は東から上り西に落ちるている、当たり前の事実のように思える。

この図をこれまでの事例で検討してみよう。これまでの事例としては、中国、韓国、そして日本。ヨーロッパ諸国や米国については、その後で検討してみることにする。

韓国についてはまだ事態は流動的で断言はできないが、現時点では中国も韓国も急激なカーブのパターンである。ただ注意しなければ、無為無策だからこのパターンになったのではない。特定の感染地域を隔離すると、このパターンが発生したのである。乗客船の例でもこのことは理解できるだろう。

もう一つ重要な点は、その隔離した場所がどこか、と言うことである。ウーハンとその周辺地域と大邱は大きな都市には違いないのだが、その国中心都市ではない。現地では当初はパニック状態になったであろうが、周辺地域からの医療援助が充実していたのか、ピークをなんとかやり過ごして、今では収束あるいは収束に近い状態となっている。

周辺地域からの医療援助などが充実していたことについては、韓国での死亡率の低さでもそのことはわかるであろう。

では日本の場合はどうであろうか。感染者総体の数は増えているが、特定の地域での爆発的な感染者数増加は起こっていない。北海道が最初は多いように見えたが、今ではそれほどでもない。感染者が各地に散らばっている。中国や韓国と全く異なるところである。

なぜこのような状況となっているのか。別段日本の対策が充実したとは言えないであろう。言いたい人も多いだろうが。それよりも、地域的あるいは環境的な要素が強いのではないのか。これについてはまた別の国との比較で検討してみる。

そもそも感染が急拡大する地域とはどのようなものなのだろうか。共通点があるのだろうか。感染が急拡大した主な地域は以下のものである。

中国:ウーハン周辺
韓国:大邱周辺
イラン:テヘラン周辺
イタリア:ミラノ周辺

私の見た目の印象にしか過ぎないのだが、どれも内陸部の大都市である。なぜ上海ではなくウーハンなのか。なぜ、釜山ではなく大邱なのか。あるいはなぜローマではなくミラノなのか。

現在では、新型コロナの感染中心地はヨーロッパになってしまった感がある。残念なことではあるが、ヨーロッパでは内陸部に中心的な都市が多い。こんなことも感染の急拡大に関係しているのではないだろうか。原因は私にはわからないのだが。

現在の1番の注目点はやはり米国の感染状況であろう。今までは情報操作を行っていてその実態が明らかとなっていなかったのだが、かなり状況は厳しいようだ。

現在のところ、感染が多いのは西海岸と東海岸地帯である。私が懸念しているのは、これらの地域ではない。米国も内陸部にも大都市がある国である。これら内陸部での感染具合が気になるところなのである。

これまでの例で見てきたように、内陸部の大都市では感染が急拡大する傾向がある。その理由はわからないのだが。米国でも同じことが起こる可能性がある。この時に問題となるのは、少数の都市で起こるのかあるいは同時多発的に多くの都市で爆発的な感染が起こるかである。

どのようになるのかはわからない。少数の場合ならば、中国あるいは韓国的な対処が可能だが、同時多発的だと、どうなるかはわからない。後2、3週間でその行方はわかるだろう。

さて、話は戻って日本である。現在のところ爆発的な感染の広がりはない。これまで記録した1日での感染者数は最高でも60名程度である。しかも右肩上がりでもなく、多い日と少ない日が混在している状態だ。

この状態が良いのかどうかは、簡単には判断できない。先に掲載した図でもわかるように、感染者数が劇的に増加しない場合は、感染状況が長期間続くことになる。中国がすでに平常の活動に戻ることとなっているわけだが、日本ではそのようには行かない。

いつ終わるかもしれない、人々が不安に思う状況。これが長く続くことになるわけだが、他の国では例がないことなので、私たち自身が解決方法を考える必要があるのだ。

危険な状況でも、平常の活動ができるのかどうか。そのためには何をすべきであり、また私たちはどのように考えて活動すれば良いのか。

これはすでに専門家頼みの話ではなく、私たち自身で解決しなければならないことなのである。ワイドショーの所謂専門家などが答えることができない問題なのである。

素人が余計なことを言うな。その考え方自体が今では危険思想とも言えるだろう。