風を歩く

部屋の日差しがいやに光る。
外は暖かいのだろうか。外歩きをしてみることにした。
風の地であった。強い北風の地であった。

郵便局の宣伝旗が無残に固まっている。
冬の何もない畑からは土ぼこりが家々を包み込んで離さない。

強い風に押され見知らぬ住宅街に入り込む。
どの道もどの道も行き止まりだ。

家々は風を防ぐこともなく、細い道が風の通りみちとなる。

風が、北風が吹いている。