好きな元号ベスト3

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新元号である令和設定をきっかけとして、最近私は元号を道しるべとして日本の歴史を振り返っています。現在のところは平安時代の藤原道長あたりまでの時代。まだまだ続ける予定です。途中の息抜きといってはなんですが、ここで自分の好きな元号について書いてみようと思います。私の好きな元号ベスト3です。具体的にそれぞれの元号について語る前に、元号で巡る日本の歴史で気が付いたことについてお話ししておきたいと思います。

元号で歴史を振り返るとは、一歩一歩時の歩みを確認していくことでもあります。私たちが学校で日本史を習う場合は、大きな事件を中心として歴史的な変化をみていきます。それなりに意味があることなのですが、時の経過についてはこの方法だと実感できないものです。例えば平安時代を考えてみます。

平安時代というと、皆さんはどのようなことが思い浮かぶでしょうか。藤原道長と彼を中心とする華やかな王朝文化。例えば源氏物語などでは。平安時代を元号でゆっくりとたどってみるとわかるように、藤原氏が時の政治の中心となるのは、平安時代が始まってからほぼ200年後のことなのです。実にゆったりとした動きなのです。実感としては江戸時代に始まった動きが、やっと現代になって完成したようなものです。

今度の令和で話題となった大伴氏の場合も逆の意味で同じようなものです。逆の意味、没落です。古代からの大豪族である大伴氏は、奈良時代には数々の政争に巻き込まれて次第にその力を落としていきます。令和の原典となった大伴旅人(大伴家持の父親)の万葉集掲載の序文にしても、単に酒宴を楽しむといったものではありません。問題となるのは何故、大伴旅人が太宰府に赴任していたか。諸説あるようですが、没落への一里塚であることは間違いないでしょう。大伴氏の最後は、伴大納言による応天門への放火。陰謀説が強いですが、866年のことであり平安時代に入ってからのことです。

元号そのものの意味も、私の中では変わってきました。現在の私たちの元号認識とは元号=天皇です。しかしこの式は明治時代に定められたものであり、本来の元号はもっと流動的なものです。例えば飛鳥時代。大化という元号が最初に使われた時代ですが、この時代には元号が使われていない期間が結構の長さでありました。また平安時代ともなると、一代の天皇で何回も改元が行われたりあるいは同じ元号を異なる天皇で共有されもしました。元号には隠された特別な意味があるのではないか。これは私の推論なのですが、残念ながらまだその秘密を解き明かすことが自分にはできていません。いつかは解明したいものです。

さて本題である好きな元号ベスト3です。全くの独断であることはご了承願います。

・天平
奈良時代の元号。名前を聞いたことのある人も多いかと。私としては井上靖の代表作である「天平の甍」での記憶が強い元号です。この時代の中国は唐の最盛期でもあり、日本からは遣唐使を盛んに送って文化の吸収に務めた時代でもあります。その成果としては、東大寺や唐招提寺に代表される巨大な建築群。仏像彫刻でも大きな進歩がみられ、飛鳥時代の古風な感じから脱し、リアルでありまた荘厳でもある表現に達しています。

・天正
戦国時代末期で江戸幕府前の日本大騒乱の時の元号です。具体的には信長がメインの時代。多くの人が知っている武将たちが活躍した時代でもあります。まさに戦争につぐ戦争であり、天正は20年続きますが、少し落ち着いたのは秀吉が関白となった天正13年あたり。ただ天正20年には朝鮮への出兵が開始されています。このような時代にいきていた人たちは、どのような気持ちで暮らしていたのでしょうか。ある意味悲劇的な元号として選んでみたわけです。

・文化・文政
江戸時代後期の元号です。これまでの日本史に登場する人々は大概は政権に関係する人たち。貴族や武士であり、一般の人々の様子はほとんどわかりません。今昔物語などや絵巻などで当時の人々の生活が推測されるぐらいです。この文化と文政の元号の時代に、私たちのような一般の人たちが表舞台に登場してきます。時代小説でもこの時代を背景としたものがもっとも多いそうですが、これが大きな理由でしょう。

どのような人たちがいたのでしょうか。
文学関係では→
与謝蕪村、小林一茶、滝沢馬琴、上田秋成そして十返舎一九
絵画関係では→
歌麿、写楽、北斎、広重、池大雅そして伊藤若冲など
この時代の文化や芸術がなければ、日本の芸術も随分と寂しいものになっていたに違いありません。

さて皆さんのお好きな元号は何でしょうか。ネットで元号一覧でしれべてみればすぐにわかります。ご自分の好きな元号を選んでみてくださ。

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