書籍ランキングでわかる今時の関心事:2019年2月

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東洋経済オンランのサイトでは、定期的にビジネス書の売り上げランキング(アマゾン)が発表されています。次にどのような本を読もうかと考えている時には便利なものですが、それだけではありません。どのような本が売れてるのかを検討していくと、その時々の人々の関心事もわかって、面白いものです。今回は2019年2月の書籍ランキングから、今の世の中の動きを探ってみたいと思います。

記事の構成としては、最初にランキングの動きに関しての概要説明。次ページからは書籍ランキング表示で、順位、著者名、出版社名のセットで順次表示されます。シンプルな構成です。余計な説明がないので、自分なりに色々と考えてみるには、よい構成だと思います。

さてこの書籍ランキングで皆様はどのような項目に目が行きますか。私の場合はこのランキングに登場する出版社それぞれの数です。今ではほとんど全部の出版社が自社のサイトを持っています。そしてこのサイトの運営がその出版社の書籍売上で大きな役割を果たしている現在です。もちろん本自体のタイトルなどが人を引きつけて売れていることは確かなことですが、まだ同時にこのネット活用も大きな働きをしているに違いありません。現に私自身として、出版社のサイト情報から購入した本も最近はかなりの数になるからです。

今回注目したのは、ダイヤモンド社です。一位は獲得していませんが、50位以内に多くの本がランク入りしています。ダイヤモンド社はなぜ売りに強いのか、またこれは別の機会にお話してみようと思います。

次に注目するのは、どのようなジャンルを扱っているかです。今回記事の主題でもあります。

・人の能力に関するテーマ

特にビジネス関連分野ではいつもながら強いテーマです。ビジネス書をそもそも読もうとする人は仕事への意欲も人一倍あると思いますので、当然かとも思います。ただし、この分野は危険な分野であることも注意して欲しいところです。実行するのにかなりハードなことが書いてある本などは特に注意。できなかった自分に対しての不満が高まるばかりです。

・歴史を経済的な視点で見直すテーマ

ビジネス書籍としては比較的新しいテーマです。多分ジェフリー・ダイヤモンド氏の著作からの影響が大きいと思います。これまでの歴史というものは、結局のところは有名人が活躍したその軌跡の歴史です。まあ国営放送の大河ドラマ的な視点です。氏の著作が明らかにしていることは、そんなことではなく、西洋社会が優位にたったのは、米では麦が主食だったから的な話です。つまりは、人間としての能力の差ではなく、何を選択したかによる結果なのだというものです。

人間の能力に関するテーマが昔の歴史史観であるとすれば、このテーマは新し歴史視点でのというのと言えます。このようなテーマに関心を持つ人が増えたことは、何かしらおきな変化の予感でもあるわけです。やる気がある人間あるいは能力がある人間は会社で出世するのか。多くの人が疑問に思っている現象の表れかもしれませんね。

・ITに関するテーマ

こちらのテーマに関しては、数が多いということよりも少ないことで注目してみました。多分ITとビジネスを個人レベルで語れる人がまだまだ少ないということなのでしょうか。パワーポイントのプレゼン資料作りのような本が上位にランクされるようでは、まだまだダメな世界であると言えるでしょう。